台湾の入境手続き、検疫措置は緩和の方向
(台湾)
中国北アジア課
2022年05月10日
5月5日時点の情報に基づき、日本台湾交流協会およびジェトロが整理したところ、台湾への入境は5月9日午前0時から、在宅または防疫ホテルでの検疫期間が従来の10日間から7日間に短縮されたほか、検疫期間中の抗原検査も1回になるなど、緩和の方向に向かっている(2022年5月6日記事参照)。入境手続きは以下のとおり。
1.入境前に準備すべき書類・手続きなど
台湾入境前には、(1)ワクチン接種記録(注)、(2)出発前48時間以内のPCR検査陰性証明書、(3)指定防疫ホテルの予約確認書(7日分)の準備と、(4)出発前48時間以内の入境検疫システム
への入力、(5)台湾入境時に必要なSIMフリーの携帯電話の準備が必要。
2.入境手続きの手順
台湾到着後、係員の指示によりSIMカードを購入、入境検疫システムにログインして、日本の携帯番号から台湾の番号に変更後、入境検疫システムのQRコード〔上記1.(4)により発行〕を係員に提示する。上記1.(1)~(3)など持参書類の確認後、検疫期間中に使用する抗原検査キットを受取り、PCR検査(唾液検査)に進む。検査結果を待つ必要はなく、終わり次第、入境審査(パスポート、ビザ確認)と預け荷物の受け取りを行い、台湾当局の用意する防疫タクシーに乗り、指定防疫ホテルへ移動する。入境手続きは非常にスムーズで、着陸から1時間程度で防疫タクシーに乗車できる(4月上中旬の松山空港の場合)。
3.入境後の必要手続き・行動制限
指定防疫ホテルに到着後、管轄の外事警察から検疫中の連絡事項に関する確認の電話がある。検疫期間および自主健康管理期中は、毎日中央感染症指揮センター(CDC)から体調を問合せるショートメッセージが届くので、必ず返信する。もし、検疫期間中に発熱などの症状が出た場合は、外事警察に連絡する。検疫最終日となる7日目に簡易検査キットによる抗原検査を行い、陰性であれば8日目からホテル退去が可能。退去後7日間の自主健康管理中は、毎日の検温等の体調管理が求められるほか、集会への参加や会食など、外部との接触禁止。外出、出勤、公共交通機関の利用は可能。
4.留意点など
5月5日時点では、空港内の動線が厳しく制限され、空港内で両替ができないため、入境時に購入が必要なSIMカード代(1,000台湾元程度、約4,400円、1台湾元=約4.4円)などの手持ち現金は日本で両替をすること。
(注)各ワクチンで定められた回数の接種を終え、かつ最終接種日から14日間経過していること。
(相馬巳貴子)
(台湾)
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