並行輸入の対象品目に自動車・同部品を追加

(ロシア)

欧州ロシアCIS課

2022年05月16日

2022年5月6日、産業商務省が定めるロシアへの並行輸入を認めるブランド名および商品リストが法務省に登録され、翌7日に公表PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)・施行された。

4月19日付で産業商務省が承認した内容(2022年5月6日記事参照)から一部変更され、日本企業の商品では、タイヤ、自動車の内燃機関、エアコン、印刷機、スマートフォン、ゲーム機に加え、自動車および同部品などが新たに対象に加わった(添付資料表参照)。

自動車および同部品が加えられた背景には、ウクライナへの軍事侵攻を機に多くの外国自動車メーカーがロシア事業を停止したことやサプライチェーンの混乱によって、ロシア国内で自動車や交換部品が品薄状態にあることがある。自動車販売協会(ADAK)のアレクセイ・ペブヘネン会長は、修理やメンテナンスに必要な部品を入手できるようになるという点で前進だが、正規品でない交換部品にも対象を広げるべきだと述べた(「オートニュース」5月11日)。

デニス・マントゥロフ産業商務相は、並行輸入の対象品目が公開されて以降、外国企業から自社製品を当該リストから除外することを求める要望は来ていないと述べた上で、ロシアでの事業継続を決めた企業に対しては迅速にリストの修正に対応する姿勢をあらためて示した(「ノーボスチ通信」5月10日)。

(菱川奈津子)

(ロシア)

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