チェンナイの物流においても、コンテナ不足の影響が続く

(インド)

チェンナイ発

2022年05月18日

コンテナ不足や輸送コストの高騰、ウクライナ情勢が、チェンナイの物流に影響を与えている。チェンナイの最近の物流の状況について、ジェトロは同地域における日系物流会社3社に現状(4月下旬から5月上旬)について聞いた。インタビュー3社の概要を事例として、以下のとおり紹介する。

質問:ウクライナ情勢の影響は。

  • A社:輸送コストが上昇している。航空運賃・海上運賃・トラック運賃ともに上昇している状況だ。
  • B社:チェンナイからロシア・サンクトベルクなどに向かっていた日系企業の貨物が、他の欧州の港に仕向け地を変えざるを得なくなった。
  • C社:物流全般の燃油コストが上昇し、在チェンナイ日系企業の物流へ大きな影響が及んでいる。

質問:新型コロナウイルス感染拡大の影響については。

  • A社:海上貨物に関して、コンテナ不足の影響により、予約を取るのに苦労している。新型コロナウイルス感染拡大以降、スケジュールの見通しが立てづらい状況は継続している。また、経由港で予定どおり貨物が積めない事態も発生している。
  • B社:上海ロックダウンの影響により、上海からチェンナイへ貨物が入ってこない状況で、輸入量の減少により、コンテナ不足に拍車がかかっている。
  • C社:上海における新型コロナウイルス感染拡大のため、中国国内規制強化による輸配送網に乱れが生じ、中国から輸入する部品・原料が不足している。

質問:海上運賃などの状況について。

  • A社:海上運賃は、2021年の3、4月ごろから11月ごろにかけてかなり上昇し、それ以降はおおむね横ばいで推移してきたが、最近ではウクライナ情勢によりさらに上昇している。
  • B社:海上運賃は、高止まりが継続し、原油高により、昨年よりもさらに高い水準が続いている。
  • C社:インド発の海上運賃について前年同月比では、アジア域内では20~60%ほど上昇している。一方、欧州・米州路線は2~3倍程度の上昇となっている。

質問:その他、最近の状況についてコメントあれば。

  • B社:チェンナイから輸出する日系企業にとっては、予約可能な船が限られ、運賃が高止まりし、また、スケジュールどおりの運航も見込めず、厳しい状況が続いている。
  • C社:コンテナ不足は、2021年初頭の程度ではないが厳しい状況が続いており、輸送リードタイムの長期化をもたらしている。

このように、ウクライナ情勢や上海ロックダウンの影響が拍車をかけ、チェンナイの物流のコンテナ不足・運賃上昇・輸送リードタイムの長期化を起こしているようだ。懸念材料も多い中、今後の動向について、日系各社も引き続き注視が必要だ。

(浜崎翔太)

(インド)

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