入国制限措置を撤廃、新型コロナワクチン接種証明書の提示不要に

(スイス)

ジュネーブ発

2022年05月06日

スイス連邦移民局は5月2日、新型コロナウイルス感染対策のために設けていた入国制限措置を同日以降、全て撤廃すると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。これにより、スイスへの入国でワクチン接種証明などの提示は不要となり、入国規制は新型コロナ感染拡大以前の状態に戻ることとなる。入国規制の変更点は、以下のとおり。

【5月1日以前】

査証免除による入国(90日以内の観光目的を含む短期滞在)は、ワクチン接種完了者、感染回復者、18歳未満の子供のみ可能。

【5月2日以降】

スイス入国時に、ワクチン接種や感染回復の証明の提示は不要。

スイス連邦参事会(内閣)は4月1日以降、新型コロナ特別事態に関する全ての行動制限措置を既に撤廃した(2022年4月1日記事参照)。これにより、陽性反応が出た場合の隔離義務も撤廃された。一方で、会議やイベントについては感染対策のルールが設けられている場合があるため、参加にはあらかじめ主催者にルールを確認することが推奨される。

また、連邦参事会は4月13日、イベント主催者への給付金に関する政令を改正したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますし、5月1日に発効した。イベント主催者による給付金の支給期間は、当初予定されていた2022年4月末から12月31日に延長された。これにより、州当局が決定した感染対策措置の導入によってイベント主催者が影響を受けた場合、主催者は引き続き州当局に給付金を申請することが可能となる。

(城倉ふみ、マリオ・マルケジニ)

(スイス)

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