ジェトロ、ミシガン大学と在米日系製造業向け人材開発セミナーを開催

(米国)

シカゴ発

2022年05月09日

ジェトロは4月27日、「在米日系製造業向け人材開発~ミシガン大学工学部での起業連携ケーススタディ~」と題するウェビナーを同大学と共催した。日本企業と米国教育機関との連携を促進するため、関連機関の概要や連携方法を紹介する活動の一環だ。

今回のウェビナーでは、冒頭、ミシガン大学内で日本研究や留学生支援、インターン制度の運用で中心的な役割を担う同大日本研究センターの北山忍センター所長(同大学心理学部ロバート・B・ザイアンス冠教授)が同大学と日本との歴史や現在の関係について講演した。続いて、同大学工学部のクリスティン・ムチャニック企業連携担当シニアディレクターが、大学が企業と共同研究を進める上での流れや必要な予算について、概要を説明するとともに、企業が学生と連携する際、プロジェクトのみならず、慈善活動においても協力することの重要性についても触れた。

最後に、同大学工学部機械工学科の斉藤万裕教授・副学科長が、これまでの企業との連携事例を解説した。各プロジェクトに要した期間、人数や予算などの具体的な情報とともに、大学内で企業が利用可能な設備などについても説明があった。また、特に企業が大学に委託する長期的な研究プロジェクトや、企業が学部生向け授業のスポンサーとなり、課題や資材を提供するプログラム(2,000ドル程度)などの連携方法も紹介された。

参加した日系製造業企業からは、「ミシガン大学の教育プログラムは、テーマに応じて複数の学部や学科を横断的に編成する仕組みを導入していることなどが興味深かった。自社の技術開発や活用に関して、大学とどのように連携できるか、社内であらためて検討を進めたい」などのコメントがあった。

本セミナーは、こちらのページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでオンデマンド配信中。

(橋本翼、星野香織)

(米国)

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