日タイハイレベル経済政策対話フォーラムが開催

(タイ、日本)

バンコク発

2022年05月18日

タイ商務省、経済産業省、在タイ日本大使館、ジェトロは5月9日、「日タイハイレベル経済政策対話フォーラム」を商務省内(ノンタブリー県)で開催した(同省貿易交渉局発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。日タイ修好135周年を記念した事業で、政府関係者や企業幹部など約120人が出席したほか、約400人がオンライン参加した。

写真 日タイ政府・企業関係者が登壇(ジェトロ撮影)

日タイ政府・企業関係者が登壇(ジェトロ撮影)

シニット・ラートクライ商務副大臣は、「タイ経済・社会の持続的成長には日本の投資が重要」として、両国経済協力をさらに強化すべく、日本企業とタイ企業にRCEPなど自由貿易協定(FTA)を積極的に活用するよう呼びかけた。萩生田光一経済産業大臣はビデオメッセージを寄せ、「タイは約6,000社の日系企業が進出する重要なパートナー。タイへの直接投資では、金額・件数とも日本が首位」と述べた。

写真 シニット・ラートクライ商務副大臣が登壇(ジェトロ撮影)

シニット・ラートクライ商務副大臣が登壇(ジェトロ撮影)

梨田和也駐タイ大使は、「日本とASEANの経済関係強化は日タイ両国の信頼関係を基礎に拡大していく」として、日本企業とタイ企業が協力し、タイ国内のみならず第三国にもビジネスを展開していく「共創」(co-creation)への期待を示した。佐々木伸彦ジェトロ理事長も、タイの国家戦略であるバイオ循環型グリーン(BCG)経済モデルに期待するビデオメッセージを寄せた。

パネルディスカッションでは、商務省貿易交渉局(DTN)のオラモン・サッタウィータム局長、経済産業省通商政策局の矢作友良審議官(通商政策局担当)、ジェトロ・バンコク事務所の竹谷厚所長、タイ投資委員会(BOI)のチャニン・カオチャン副長官が、「アジア未来投資イニシアティブ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」など、日タイの経済連携を促進する施策などを議論・紹介した。

民間企業からは、盤谷日本人商工会議所(JCC)の加藤丈雄会頭、APECビジネス諮問委員会(ABAC)のスパン・モンゴンストリー会長、デンソーインターナショナルアジア(タイ)の末松正夫副社長、SCGケミカルズのタナウォン・アリーラチャクン社長兼最高経営責任者(CEO)が登壇し、議論を交わした。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ、日本)

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