韓国メーカーがカタルーニャ州にEVバッテリー素材工場新設へ

(スペイン、韓国)

マドリード発

2022年05月24日

スペインのカタルーニャ州政府は5月16日、韓国の電解銅箔(はく)メーカーのイルジン(日進)マテリアルズが電気自動車(EV)の車載バッテリー用の電解銅箔(注)の生産工場をタラゴナ県に新設すると発表した。総投資額は約6億ユーロで、2024年に稼働開始の予定。500人の新規雇用創出を見込んでいる。同社はスウェーデンのリチウムイオン電池製造ノースボルトと長期供給契約を結んでおり、2021年から欧州での製造拠点構築に向けた資金調達を始めていた。

VWの復興基金プロジェクトに参加

同工場は、ドイツ自動車大手フォルクスワーゲン(VW)が東部バレンシアに建設予定の車載バッテリー工場(2022年3月28日記事参照)などへの供給を行う予定。イルジンマテリアルズの工場建設は、VWとグループ傘下のセアトが主導する大規模な電動モビリティーエコシステム構築プロジェクト「Future: Fast Forward」の一角をなしている。

「Future: Fast Forward」は、バルセロナとナバラ県にある両社の自動車組み立て工場のEV化、車載用バッテリー生産のエコシステム構築、EV基幹部品メーカーの誘致、EV人材育成・デジタル化・循環経済の4つの柱からなる。プロジェクト参加企業は同社のほか、自動車部品、リチウム採掘企業、再エネ・蓄電、通信・モノのインターネット(IoT)、大学・研究機関など、大手や中小のスタートアップ62社からなる企業連合を構成。5月4日には、EV・コネクテッドカー分野の復興基金プロジェクトとしての正式な申請が行われた。

州政府によると、同分野の復興基金プロジェクトには10~15件の申請があると予想され、選考プロセスを経て、2022年末には補助金の支給が開始される予定という(「EFE通信」5月18日付)。

(注)電解銅箔はリチウムイオン電池の負極集電体として用いられる。

(伊藤裕規子)

(スペイン、韓国)

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