インドの砂糖輸出制限の影響は限定的

(韓国、インド)

ソウル発

2022年05月30日

韓国農林畜産食品部は5月25日、国際穀物需給対策委員会を開催した。インドによる砂糖の輸出制限(注1)に関連し、韓国の2021年の砂糖消費量は129万2,000トン(国内生産が118万4,000トン、輸入が10万8,000トン)で、輸入量のうちインドからの輸入は500トン(注2)と、輸入量全体の0.4%に過ぎず、国内の砂糖需要に大きな影響がないことを確認した。

このほか、小麦(食料用、飼料用)、採油用大豆などの在庫および契約量の確認(2020年5月17日記事2022年5月23日記事参照)を行い、当面の需給に大きな支障がないことも確認した。

同部では、安定的な食糧供給体制の構築を目的に中長期的を策定する予定だ。そのために、部内に「中長期食糧安全保障強化タスクフォース」と「食糧サプライチェーン危機対応班」を設置することとした。

(注1)インド政府は5月24日、今年度の砂糖輸出量を1,000万トンに制限すると発表。

(注2)2021年の砂糖の輸入は、タイから7万6,000トン、マレーシアから1万5,000トン、アラブ首長国連邦から7,000トン、インドから500トン。

(当間正明)

(韓国、インド)

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