インドの新型コロナ関連の入国手続き、最新情報まとめ

(インド)

ニューデリー発

2022年05月12日

インドでは、2021年12月~2022年2月にオミクロン変異株を中心とした感染拡大(第3波)が到来したが、その収束以降、入国規制は大幅に緩和されている(2022年3月2日記事参照)。ジェトロは、インドにおける「新型コロナ禍」の入国規制や留意点について、政府の発表などを基に直近の状況をまとめた(4月28日時点)。インドの主な規制は以下のとおり。

1.入国前に準備すべき書類・手続きなど

インドへの入国に当たり、渡航者は出発時刻の72時間以内に実施したPCR検査の陰性証明書を事前に「Air Suvidha」ポータルページ(デリー空港HP)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますでオンライン申告することが求められる。インド政府が指定する特定国・地域(注)からの入国の場合には、PCR検査の陰性証明書の代わりにワクチン接種完了証明書も認められるが、日本はこの指定国に含まれていない。

ただし、インドで発行されたワクチン接種完了証明書を保有する渡航者であれば、日本からの入国に際しても同証明書を事前にオンライン提出すれば、PCR検査の陰性証明書は不要である(2022年2月24日付在インド日本大使館情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

なお、5歳以上の子供は大人と同じ扱いとなり、PCR検査の免除措置などがない点に留意が必要だ。

2.入国手続きの手順

インド到着時、全ての渡航者は出発前にオンラインで申告した自己申告書を保健当局に提示する必要がある。また、各フライトの搭乗者のうち無作為に選ばれた2%は、到着時にPCR検査を受けることが求められ、同検査を受検してからでないと空港を離れることができない。

3.入国後の必要手続き・行動制限

インド入国後、隔離措置などは特に設けられていない。全ての渡航者は、入国後14日間にわたり、定期的な検温や各種症状有無といったセルフモニタリングを行うことが求められている。

4.留意点

インドでは州によって行動制限措置が異なるので、州政府のホームページなどで最新情報を確認しておくことが望ましい。また、州を超える国内移動に際しては、空港やホテルなどでワクチン接種完了証明書の提示が求められることがある(執筆者の実体験)。

(注)4月20日時点の指定国は、「Air Suvidha」ポータルページ上PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)で確認可能。

(広木拓)

(インド)

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