米豪同盟強化を再確認、米豪首脳会談
(米国、オーストラリア)
米州課
2022年05月25日
米国のジョー・バイデン大統領とオーストラリアのアンソニー・アルバニージー首相は5月24日、2国間の首脳会談を行った。
ホワイトハウスが会談後に発表した声明によると、バイデン大統領はアルバニージー首相の選挙での勝利を祝福するとともに、日米豪印によるクアッド(QUAD)首脳会合参加のために、首相就任初日に日本への渡航を決定したことに感謝の意を表明した。また、バイデン大統領は2国間の同盟へのゆるぎない支持と、そのさらなる強化に向けたコミットメントを再確認した。
ロシアによるウクライナ侵攻については、侵攻開始以来、オーストラリアがウクライナを強く支持していることを称賛するとともに、このような事態がインド太平洋地域において起きないようにすることを含め、継続的な連帯が重要であるという点で合意した。
また両首脳は、2021年9月に英国とともに発表した安全保障協力に関する枠組み「AUKUS(オーカス)」について、同枠組みの下での迅速な進展を称賛した。また、5月23日に立ち上げが発表
されたインド太平洋枠組み(IPEF、2022年5月24日記事参照)については、同枠組みの実施のために緊密に協力するとしたほか、気候変動がもたらす存亡の危機に対処するために協力することにも合意している。
会談前の両首脳のあいさつで、アルバニージー首相は「来年のQUAD首脳会合でオーストラリアにお迎えすることを楽しみにしている」と述べるとともに、それまでに訪米することを希望している旨を伝え、バイデン大統領は前向きに検討すると回答したと伝えている。
(滝本慎一郎)
(米国、オーストラリア)
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