4月の消費者物価の上昇率、前年同月比36.6%

(エチオピア)

アディスアベバ発

2022年05月24日

エチオピア統計局(Statistics Service)は5月5日、4月の消費者物価(総合)上昇率は前年同月比36.6%だったと発表した。食料品は42.9%、非食料品は28.1%だった。消費者物価は2021年8月以降、前年同月比で30%を超え続けている。

食料品では、油脂(89.5%)、魚介類(44.8%)、パン・穀物(37.7%)など、原料や商品を輸入に頼るもので上昇が目立つ。エチオピアの料理では、酸味のあるクレープ状の主食インジェラをシチュー状のワットと呼ばれるものと一緒に食べることが多い。4月のテフの値上がりは小幅にとどまったが、シチュー状のワットには大量の油が使われるなど、食事での食用油の摂取は多めだ。非食料品では、家具・家庭用品(46.2%)、文化・遊興費(44.6%)、アルコール飲料・たばこ(43.2%)などが40%を超えた。

地域別の消費者物価をみると、首都アディスアベバ(30.8%)が全国より低い一方で、ハラリ州(50.1%)、ベニシャングル・グムズ州(44.2%)、ディレダワ特別市(42.0%)、アファール州(40.2%)などで40%を超えた。ティグライ州の消費者物価は発表されていない。

(関隆夫)

(エチオピア)

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