日本や米国からの日本人出張者が増加傾向、入国制限措置の一部緩和や新型コロナ新規感染者数の減少を踏まえ

(ブラジル、日本、米国)

サンパウロ発

2022年05月16日

保健省傘下のオズワルドクルス財団によれば、5月11日時点で、ブラジル全土で新型コロナワクチンの2回目接種を完了したのは、人口比で77.17%となった(注1)。また、1日当たりの新規感染者数の推移(7日間移動平均)は、3月17日時点で3万9,677人、4月1日時点で2万4,701人、最新のデータである5月8日時点で1万5,720人と減少傾向だ(注2)。

こうした状況を踏まえ、また、4月1日から外国人渡航者への入国制限措置が一部緩和されたことに伴い、日本や米国からの、日本人出張者数が増加している。ジェトロが5月13日時点で日系旅行代理店A社に確認したところ、「最近は、日本や米国から、来伯者向け渡航の手配依頼が増加してきている。日本人以外も含めてブラジル渡航の需要が高まっている事を感じている。また、ブラジル国内線やブラジル発国際線も利用者増加の影響のためか、全体的に航空券代金が高騰している状況」とのコメントを得た。

ジェトロが4月にブラジルに来訪した複数の日本人出張者に確認したところ、「ブラジルで新型コロナウイルス感染が大きく拡大した2020年および2021年の2年間はブラジルへの渡航がはばかられていたものの、ブラジルにおける新規感染者数の減少と入国制限措置の一部緩和により渡航に踏み切る条件が整った」との回答を得た。また、これまで定期的にブラジルを訪問していたものの「新型コロナ禍」で渡航を見送ってきた日本人出張者が、渡航を再検討する動きもある。

なお、ブラジル保健省は、新型コロナウイルスへの感染率や死亡率などが改善したこと、国民のワクチン接種率が高い水準に達したこと踏まえて4月22日に省令第913号を公布し、「国家の重要な公衆衛生上の緊急事態宣言」(ESPIN)を5月22日から解除することも決定している(2022年5月10日記事参照)

(注1)日本の5月11日時点での2回目接種完了者の割合は人口比80.3%(首相官邸の公式サイト)。ブラジルの同割合は日本に近づいており、高い接種率となっている。

(注2)3月17日には、国内で最も州人口が多いサンパウロ州で、屋内スペースで一部マスクの着用義務が撤廃された(2022年3月23日記事参照)。4月1日には、外国人渡航者への新型コロナに関する入国制限措置が一部緩和された(2022年4月13日記事参照)。5月8日は、リオデジャネイロ市やサンパウロ市などでカーニバルが開催されてから一週間が経過している。カーニバルのサンバパレードは通常2月もしくは3月に開催されるが、2022年は、オミクロン株の感染拡大を考慮して4月に開催が延期された(2022年1月22日付のサンパウロ市、リオデジャネイロ市の共同発表)。

(古木勇生)

(ブラジル、日本、米国)

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