米石油ガス大手シェブロン、加州サンウォーキンバレーでのCCSプロジェクトを発表

(米国)

ヒューストン発

2022年05月19日

米国石油大手シェブロンの子会社シェブロンU.S.A.(本社:カリフォルニア州サン・ラモン)は5月18日、カリフォルニア州サンウォーキンバレーにおいて、同社の事業における炭素集約度〔単位生産エネルギー当たりの二酸化炭素(CO2)排出量〕削減を目的としたCO2回収・貯留(CCS)プロジェクトの立ち上げを発表した。

シェブロンによれば、PCC(post-combustion capture)と呼ばれる技術を用いた関連装置を設置し、CO2を回収後、地下数千フィートの地層にCO2を貯留することで、炭素集約度の削減を目指すとしている。本CCSプロジェクトは、カリフォルニア州カーン郡にあるシェブロンのカーン・リバー・イーストリッジ・コジェネレーション施設でまずは開始される予定だ。

同社はまた、サンウォーキンバレーでの事業の炭素集約度を削減するため、燃焼時に天然ガスに水素を混合することや、地熱などの他の低炭素技術の利用可能性など、さらなる機会を積極的に探っているとしている。

さらに同社は、上記施設でのプロジェクトに加え、より効率的で費用対効果の高いCO2回収ソリューションを開発するため、複数のCO2回収技術の実証実験を評価・展開しているとした上で、自社のみならず他の産業においても、将来のCO2回収プロジェクトの可能性を広げる取り組みだとしている。

米国でのCCSに向けた最近の取り組み事例として、2022年3月28日に、米国石油大手オクシデンタルの子会社オキシ・ローカーボン・ベンチャー(本社:テキサス州ヒューストン)と米国林業大手ウェアーハウザー(本社:ワシントン州シアトル)が、CCSプロジェクトの実現に向け、ルイジアナ州のウェアーハウザー所有地のリース契約合意を発表した(2022年4月6日記事参照)。また、2022年5月12日には、フランスのエンジニアリング大手テクニップ・エナジー(本社:パリ)と米国エンジニアリング企業ソールズベリー・インダストリーズ(本社:テキサス州オデッサ)は、エクソンモービルがワイオミング州に保有するCCS施設拡張に向けた設計・調達・建設(EPC)契約受注を発表した(2022年5月13日記事参照)。その他、2022年5月17日には、英国の石油ガス大手BP(本社:ロンドン)とアイルランドの産業ガス大手リンデ(本社:ダブリン)は、テキサス州で新たなCCSプロジェクトの実施計画を発表した(2022年5月19日記事参照)。

(沖本憲司)

(米国)

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