6月1日から特別移動許可証利用に新型コロナワクチン4回目接種を義務付け

(チリ)

サンティアゴ発

2022年05月17日

チリ保健省は5月10日、新型コロナウイルスのワクチン接種者に発行している特別移動許可証(Pase de Movilidad)について、6月1日から、効力増強のために行っている追加接種の2回目(通算4回目)の接種を義務付けると発表した。対象は18歳以上。これにより、既に同許可証を得ている者も、追加接種(3回目)を行ってから6カ月が経過した場合、同許可証が無効化されることとなった。

今回の措置を導入するに至った背景には、新型コロナ感染者が再び増加傾向にあること(2022年5月16日記事参照)や、4回目接種のペースが落ちていることなどが挙げられており、保健省は接種ペースを再び加速させ、感染拡大を抑える狙いがあるとみられる。

5月16日時点で、所定回数のワクチン接種完了者は、3歳以上の接種対象人口(1,897万2,800人)の92.2%、追加接種(3回目)完了者は74.9%、2回目の追加接種(通算4回目)完了者は27.3%となっている。

(岡戸美澪)

(チリ)

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