サワン・ロジスティクス、物流人材育成で国立大学と覚書締結

(ラオス)

ビエンチャン発

2022年05月19日

ラオス南部のサワンナケート県でドライポートを運営するサワン・ロジスティクスと、国立サワンナケート大学工学部が5月11日、人材育成協力に関する覚書を締結した。同県はASEAN東西経済回廊上に位置し、タイとベトナムを結ぶ国際陸上輸送の結節点にある。今後、同社は工学部の学生に対して、(1)ロジスティクスに関するオペレーションや機器の利用やビジネスを学ぶコース、(2)ドライポートでの実習体験、(3)2カ月間のインターンシップなどを提供する計画だ。

ビエンサワット・シーパンドーン公共事業運輸相が調印式に立ち会い、「両者の協力を通じ、社会や経済、環境の各分野に貢献するロジスティクスを学んだ優秀な学生が卒業後は運輸セクターを担う人材として雇用されることを期待する」と述べた。

サワン・ロジスティクスは、2016年から300万ドルを投資し、サワンセノ経済特区(Cサイト)にラオス初のドライポート(IDP:Inland Dry Port、注)を運営している。中国やベトナム、タイ、マレーシア、シンガポールなどへの越境輸送サービスに加え、コンテナの集積、積み替えサービスや混載輸送サービスを提供している。同社の取り組みが同分野の学生の専門性向上に寄与し、同社のみならず、地域の人材の底上げ、物流業界全体への波及効果が期待される。

国立サワンナケート大学は、ラオスに5つある国立大学の1つで、学生数は約4,600人。ラオス南部の高等教育の拠点として2009年に設立された。2017年設立の工学部には電気工学、ロジスティクス工学、ロジスティクス管理などのコースが設置されている。

国内では、地域の大学や職業訓練学校と企業の産学連携が進みつつあり、今回の覚書はその一環。ほかには、南部チャンパサック県にあるパクセー・ジャパン経済特区(PJSEZ)と地元職業訓練学校との職業訓練に関する相互協力や、自動車販売代理店による職業訓練学校に対する修理メンテナンスコースや機材の提供の事例がある。地域ぐるみの人材育成と産業育成の相乗効果に期待が高まる。

写真 調印式の様子(ジェトロ撮影)

調印式の様子(ジェトロ撮影)

(注)IDPとは内陸の積み替えターミナル。ラオスではサワン・ロジスティック運営のサワンセノ・ドライポートに加え、首都ビエンチャン近郊のタナレーン・ドライポート、北部ルアンナムター県のナトゥイ・ドライポートなど合わせて9つのドライポートの設置が国連アジア太平洋経済社会委員会(UNESCAP)で採択された「ドライポートに関する政府間協定」で合意されている。

(プービエン・コンシハラート)

(ラオス)

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