29回目の新型コロナウイルス緊急事態宣言の延長も、ワクチン接種率上昇でマスク着用の任意化が進む

(ペルー)

リマ発

2022年05月30日

ペルー首相府(PCM)は5月26日、5月31日に期限を迎える新型コロナウイルスの緊急事態宣言を6月30日まで延長する大統領令第058-2022-PCM号外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを公布した。保健省(MINSA)傘下の国立疫病対策センター(CDC-Perú)では直近の感染者数の微増を受けて今回の延長提案を政府に行ったとしている。また、5月からワクチン接種率に応じて進められているマスク着用の任意化(2022年4月27日記事参照)についてアニーバル・トーレス首相は、接種率80%以上に達したトゥンベス州、パスコ州、ラ・リベルタッド州についても対象地域とすると宣言した。

なお、全国の入院患者数については5月25日時点では714人で、そのうち集中治療室(ICU)入院患者数は174人で減少傾向にある。死者数についても2022年第5週(2月第1週、1,413人)から第21週(5月第4週、32人)にかけて97.7%減となっているため、重篤化や死に至る懸念は少ない状況にある。

一方でペルーにおける対人口比のワクチン接種率は5月26日時点で1回目が89.5%の2,932万3,647人、2回目が83.2%の2,727万5,178人、3回目が60.9%の1,739万1,146人に上っている。また、5月6日から接種対象年齢を50歳以上(注)に引き下げた4回目接種は、74万2,727人に達している。MINSAによると、4回目接種に使用されるワクチンはファイザー製とモデルナ製に限定されており、米国疫病予防管理センター(CDC)および米国食品医薬品局(FDA)の推奨量に準拠した0.25ミリリットルが接種されている。

水際対策については、ペルー政府は「ワクチン3回接種証明」または「PCR陰性証明」のいずれかを提示し、更にMINSAサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますにおけるペルー入国72時間以内の健康状態と滞在先に関する宣誓供述登録を行えば全ての国からの入国が認められている。前述資料は入国審査の列に並んでいる際にMINSA担当者が確認しているため、実際の入国審査は5分程度で済んでいる。

写真 入国審査の様子(ジェトロ撮影)

入国審査の様子(ジェトロ撮影)

(注)3回目接種から5カ月以上が経過していることを条件としており、その他医療従事者および免疫抑制疾患患者を対象としている。

(設楽隆裕)

(ペルー)

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