東部経済回廊地域内でスマートパーク起工式を実施

(タイ)

バンコク発

2022年04月06日

タイ工業団地公社(IEAT)は3月31日、東部経済回廊(EEC)に位置するラヨーン県マプタプット工業団地内で、スマートパーク起工式を実施した。誘致ターゲット産業は、タイが重点投資誘致分野として定める新Sカーブ産業(注)に分類される航空・ロジスティックス、医療、ロボット、デジタル産業などだ。

ハイブリッド形式で行われた起工式にオンライン参加したプラユット・チャンオチャ首相は「スマートパーク工業団地プロジェクトは『タイランド4.0』構想に準ずるプロジェクトで、タイの経済発展の一翼を担うEEC政策に基づいた計画だ」と述べた。また、IEATのウィリット・アムラパーン総裁は「スマートパーク工業団地開発は、先端テクノロジーやイノベーションをベースにしたインフラ、ロジスティクス、セキュリティー、エネルギー管理などを行うことで、最新のモデル工業団地になることを目指す」と述べた。

今後のスケジュールや進捗について、スリヤ・ジュンルンルアンキット工業相は「2024年内のオープンを予定しており、現在の進捗状況は7.66%」とした。

政府は、重化学工業が集積するこのエリアで新たな産業の誘致を狙っている。

写真 プラユット首相のスピーチ(IEAT提供)

プラユット首相のスピーチ(IEAT提供)

写真 スマートパーク予定地(2022年3月18日、ジェトロ撮影)

スマートパーク予定地(2022年3月18日、ジェトロ撮影)

(注)タイ政府による用語で、ある産業が幼稚産業の段階から発展期を迎え、その後徐々に成熟する様をS字になぞらえ、新たな育成対象となる産業を「新Sカーブ産業」としている。対象業種は、医療、バイオテクノロジー、デジタル、航空、自動システム・ロボット、防衛、人材開発・教育の7分野。

(亀田周、今泉美里)

(タイ)

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