インドネシア国際モーターショーで初の国産EVも展示

(インドネシア)

ジャカルタ発

2022年04月08日

インドネシアのジャカルタ近郊で、自動車展示販売会「インドネシア国際モーターショー(IIMS)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が3月31日から4月10日まで開催されている。乗用車は、トヨタやホンダなど15ブランド、二輪はホンダやヤマハなど14ブランドが出展した。複数のブランドが電動自動車(EV)の展示を行った。

IIMSを主催するイベント会社ディアンドラ・プロモシンドのヘンドラ社長は開会あいさつで「IIMS開催を通して、自動車産業と連携しクリーンエネルギーへの移行の役割を担い、インドネシアの2060年ネットゼロ目標達成に貢献したい」と述べた。インドネシアが掲げる2060年ネットゼロに関しては、「脱炭素化された電気を利用した効率的な交通機関システムや電動車の開発」がエネルギーセクターの目標となっている(2021年11月26日記事参照)。

トヨタ自動車の現地販売法人トヨタ・アストラ・モーター(TAM)は、コンセプトカーとしてバッテリー式EV(BEV)の多目的車(MPV)「キジャン・イノーバ」を開会式当日のみ披露した。ハイブリッド車では「カムリ」「カローラ・アルティス」も展示した。

韓国の現代自動車はインドネシア初の国産BEVとなる「Ioniq 5」を展示した。現代自動車は、3月に同社として東南アジア初のBEV生産拠点となるジャカルタ近郊の工場で「Ioniq 5」の生産を開始している(「現代自動車プレスリリース」3月16日外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。現代自動車のブース担当者はジェトロに対し「4月中に一般販売を開始する予定で、購入者向けには、充電設備を積んだ自動車が24時間駆けつける充電サポートサービスが提供される」と話した。

写真 現代自動車の「Ioniq 5」(ジェトロ撮影)

現代自動車の「Ioniq 5」(ジェトロ撮影)

二輪では国産電動二輪も出展された。インドネシア現地メーカーのスムート(Smoot)はバッテリー交換式の電動二輪を展示。価格は1,650万ルピア(約14万1,900円、1ルピア=約0.0086円)で、店頭のほか、現地大手ECプラットフォームのトコペディアでも販売されている。担当者はジェトロに対し、バッテリー交換所がジャカルタ市内を中心に約200カ所で展開されているとコメントした。また、現地メーカーのグシッツ(Gesits)も国産電動二輪を展示し、価格は約2,800万ルピアとしている。

新車購入時の奢侈税減免効果を期待

インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2月の自動車販売台数(卸売り)は8万1,228台で、前年同期(4万9,202台)比で65%増加となった。新型コロナウイルス禍で落ち込んだ販売回復へ、工業省が定める低燃費車である「低コストグリーンカー(LCGC)」に対しては、新車購入時の奢侈(しゃし)品販売税を2022年9月までは段階的に削減している(財務大臣規定2022年第5号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。アイルランガ・ハルタルト経済担当調整相は「自動車産業は、政府の景気回復プログラムである奢侈品販売税の軽減などにより、稼働率が向上している」と述べた(「IIMSプレスリリース」3月31日PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます))。

(上野渉、シファ・ファウジア)

(インドネシア)

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