ベトナム、5~11歳の児童向け接種を開始

(ベトナム)

ホーチミン発

2022年04月21日

ベトナムでは4月14日、5、6歳から11歳までの児童に対する新型コロナワクチンの接種が開始された。政府公報などによると、全国で最初に接種を実施した北部クアンニン省を皮切りに、各省・市で接種が進められている。

接種には、米国ファイザー製ワクチン(対象:5~11歳)、または米国モデルナ製ワクチン(6~11歳)が使用される。ベトナム政府は児童への接種準備のため、2月にファイザー製ワクチン2,190万回分の購入を決定し、ベトナム保健省が3月1日に同ワクチンの5~11歳の児童への接種を承認していた(2022年3月7日記事参照、注)。ファイザー製、モデルナ製とも、4週間の間隔を空けて2回の接種を行う。

保健省によれば、接種対象となる児童のうち、新型コロナウイルスに未感染の児童(約820万人)については、2回目までの接種を6月までに完了する計画となっている。また、既感染の児童(約360万人)については、7月から8月にかけて、感染から約3カ月後に接種を実施する。

首都ハノイ市および南部ホーチミン市では、それぞれ4月16日に児童への接種を開始した(政府公報4月16日、4月17日)。ハノイ市では約100万人、ホーチミン市では約90万人の児童が接種対象となる。

その他の省・市においても、6月までの接種完了に向け、中央からのワクチンの配布および児童への接種が進められている(保健省機関紙「健康と生活」4月19日)。

(注)モデルナ製ワクチンについては、ベトナム保健省が3月31日、6~11歳の児童を対象とした接種を承認。

(阿部浩明)

(ベトナム)

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