バイデン米政権、新型コロナに関する情報サイト「covid.gov」の立ち上げを発表
(米国)
ニューヨーク発
2022年04月01日
米国のバイデン政権は3月30日、無料のマスク配布場所やワクチン接種施設などを検索できる政府公式サイト「covid.gov」を立ち上げたと発表した。これは、3月2日に発表された「米国における新型コロナウイルス対応計画(National Covid-19 Preparedness Plan)」(2022年3月4日記事参照)の一部とされている。
このウェブサイトでは、過去14カ月間に米国で用意された9万カ所のワクチン接種施設、4億枚以上用意された無料マスクの配布場所、無料で検査から治療までを1カ所で受けられる「テスト・トゥ・トリート(Test to Treat)」の場所が検索でき、自宅で受けられる無料の感染検査キットの取り寄せもできる。また、米国疾病予防管理センター(CDC)による、各州の郡単位での新型コロナウイルス感染リスク(2022年2月28日記事参照)も確認できる。
ジョー・バイデン大統領は同日の発表で、「米国人はワクチンや治療、検査、マスクに関して、ネットで検索する必要はなくなった。新型コロナウイルスに関する情報は全て、「Covid.gov」に載っているのでアクセスすればよい」と述べた。
バイデン大統領はさらに、「この1年間にワクチン、感染検査、治療などの戦略を実行したため、われわれは現在、パンデミックの新しい局面を迎えている。これは、決して新型コロナウイルスが収束したということではなく、もはや新型コロナウイルスがわれわれの生活を支配しなくなったという意味だ」とした。
また、「新型コロナウイルスへの防御壁はいくら高くても十分ではない」と表現し、「次の波が来るまで待つべきではないし、それでは遅すぎるのだ」とし、連邦議会に対し、直ちに新型コロナウイルス対策への追加資金供給を確保するよう要請した。
(吉田奈津絵)
(米国)
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