エジプト入国には陰性証明書かQRコード付きワクチン証明書が必要

(エジプト)

カイロ発

2022年04月27日

エジプト政府によると、4月23日時点の新型コロナウイルスの新規陽性者数は1日当たり100人以下の水準まで減少している。なお、政府は、陽性者数の公表を毎日更新から1週間置き(毎週土曜日)に変更している。

エジプトでは、新型コロナウイルスの対策を徐々に緩和する動きがみられる。入国の際にPCR陰性証明書が求められるが、QRコード付きのワクチン証明書を提示すれば陰性証明書提示が免除になる。また、入国時に隔離は不要だ。

4月21日時点の情報に基づき、ジェトロが整理したところ、入国手続きは以下のとおり。

1.入国前に準備すべき書類・手続きなど

エジプトの入国に当たって、出発前72時間以内のPCR検査による新型コロナウイルスの陰性証明書が求められる。陰性証明書には、「検体採取の日時」「綿棒を用いた拭い液による検体種別(咽頭部や鼻部など採取部位)」「検査機関押印またはQRコード」の記載が必要。なお、検査機関は指定されていないほか、唾液採取は認められていない。

QRコード付きワクチン接種証明書を提示すれば、PCR陰性証明書の提示は免除される。ただし、エジプトで認可されたワクチンによる所定の回数を接種してから14日以降が免除の対象になる。

○エジプトでの認可ワクチン:アストラゼネカ製、ガマレヤ研究所製(スプートニクV)、シノバック製、シノファーム製、ジョンソン・エンド・ジョンソン製、ファイザー製、モデルナ製

※赴任時に子供を連れた入国の際、12歳未満は陰性証明を免除される。

2.入国手続きの手順

上記のとおり、陰性証明書かワクチン接種証明書を準備する必要がある。

3.入国後の必要手続き・行動制限

エジプト入国時の空港におけるPCR検査などはなく、行動制限も特にない。官民の屋内施設への入場、公共交通機関を利用する際はマスク着用の義務がある。また、政府関係施設(例えばビザオフィスなど)への入場に際してワクチン接種証明の提示が必要(初回接種のみで可)。

4.留意点など

現時点では、日本から来訪する場合、日本からエジプトへの直行便は飛んでいないため、第三国を経由することになる。経由地によっては、乗継の際にもワクチン接種証明等が求められることがあるので、注意が必要。

感染状況によって、各種規制は変更する可能性もある。在エジプト日本大使館「新型コロナウイルス関連情報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を参照し、利用の航空会社などにも最新の情報を確認することが望ましい〔参考:エジプト保健・人口省ウェブサイト(アラビア語)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます〕。

なお、エジプト来訪後、日本に帰国する際の入国手続きや隔離については、まだ規制が残っており、上記の大使館ウェブサイトおよび、厚生労働省「水際対策に係る新たな措置外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」などで確認する必要がある。

(井澤壌士)

(エジプト)

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