米カリフォルニア州、生徒へのワクチン接種義務化を延期
(米国)
サンフランシスコ発
2022年04月21日
米国カリフォルニア州公衆衛生局(CDPH)は4月14日、2022~2023学年度において、生徒に対する新型コロナワクチンの接種義務化の開始時期を延期すると発表した。同州は2021年10月1日、米国食品医薬品局(FDA)が対象年齢へのワクチン接種を正式承認した場合、対面授業を受ける全ての生徒に接種を義務付ける方針を発表し、第1段階として、2022年7月1日からグレード7~12(中学1年生~高校3年生に相当)の生徒に当該方針を適用することを予定していた(2021年10月6日記事参照)。
FDAは現時点で、グレード7~12相当の生徒に対するワクチン接種を正式に承認していない。CDPHによると、カリフォルニア州は生徒のワクチン接種義務化に向けた十分な時間を確保するため、2022~2023学年度において当該規制プロセスを開始せず、FDAが正式に承認したとしても、2023年7月1日までは実施しないとした。他方、CDPHは「子供を含め資格を有する全てのカリフォルニア州民が、ワクチンを接種することを強く推奨する」と述べている。
(石橋裕貴)
(米国)
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