ブラジル、ウクライナ情勢などによるインフレ対策で食品など7品目を一時的に免税

(ブラジル、ロシア、ウクライナ)

サンパウロ発

2022年04月04日

ブラジル経済省は3月23日、貿易審議運営実行委員会(GECEX、注1)決議317/2022号を官報に公示した。即日施行した。同決議により、食品や燃料など7品目が関税免除の対象になった。期限は2022年12月31日まで。

対象品目は以下のとおり。品目リストは原文外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

  • コーヒー〔カフェインを除いていないもの、NCM(注2)コード:0901.21.00〕
  • マーガリン(液状マーガリンを除く、NCMコード:1517.10.00)
  • チーズ(モッツァレラ、NCMコード:0406.10.10)
  • パスタ(その他のもの、NCMコード:1902.19.00)
  • 粗油(ガム質を除いてあるかないかを問わず、NCMコード:1507.10.00)
  • 砂糖(その他の甘しゃ糖、NCMコード:1701.14.00)
  • エタノール(水分含有量が1%以下もしくは同等のもの、NCMコード:2207.10.10)

主な対象品目の3月22日以前の関税率は以下のとおり。

  • チーズ(NCMコード:0406.10.10):28%
  • パスタ(NCMコード:1902.19.00):14.4%
  • 砂糖(NCMコード:1701.14.00):14.4%
  • エタノール(NCMコード:2207.10.10):18%

経済省は3月21日付の公式プレスリリースで、新型コロナウイルス感染拡大や、ウクライナ情勢による影響を受け、国内での消費量が多く、かつ代表的な物価指数である拡大消費者物価指数(IPCA)で高い上昇率(過去12カ月累計)となった品目を選定したと説明した。経済省によると、原油価格の高騰に起因する物流コストの増加が国内の最終消費者の負担となっており、今回の措置にはその負担を軽減する意図があるという。

(注1)GECEXは経済省国貿易国際問題特別局に属し、貿易関連の政策をつかさどる貿易審議会(CAMEX)に属し、ブラジル国内で課せられる関税率を決定する機関。

(注2)NCMコードは、関税同盟のメルコスールの共通関税番号のこと。最初の6桁はHSコードと同じ。ブラジルはメルコスールの正式加盟国。正式加盟国は対外共通関税率(TEC)を適用している。ただ、以下の場合は対外共通関税率の例外として、ブラジル国内法に基づいて税率を変更することが認められている〔根拠法は、共同市場審議会(CMC)決議34/03、CMC決議57/10、共同市場グループ(GMC)決議08/08など)。今回の決議は後者の「供給上の理由による一時的関税低減措置」による。

  • 資本財と情報通信財の例外
  • 供給上の理由による一時的関税低減措置

(古木勇生)

(ブラジル、ロシア、ウクライナ)

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