広東省で重点貨物車両通行証を初めて発行、手続きのオンライン化も進む

中国の広東省交通運輸庁は4月24日、同省で初めて「広東省重点貨物車両通行証」を4月22日に発行したと発表した。

中国国務院は4月10日、「貨物の滞りない物流保障業務の適切な実施に関する通知」（国弁発明電〔2022〕3号）を発表（2022年4月13日記事参照）。新型コロナウイルス感染が発生した地域の省レベルの政府が現地の感染状況と重点物資の輸送需要を踏まえ、重点物資の輸送車両通行証制度を構築・実施し、全国統一形式で「重点貨物の車両通行証」を発行する方針を示していた。

今回、広東省で発行した通行証は全国統一形式によるもので、日系自動車企業が申請した。出発地を広州市、目的地を上海市として設定しており、有効期間内に同一車両が何度も両地間を往復することが可能となる。

通行証を申請する場合、輸送物資の種類に応じて、工業・情報化、公安、交通運輸、商務など広東省政府の関連部門に申請する。通行証の発行効率の向上を図るべく、広東省は「重点貨物の車両通行証情報共有システム」を開発。広東省交通運輸庁によると、4月27日以降は同システムによりオンライン上で通行証の審査、発行などが可能となった。今後は申請もオンライン上で可能となる見込み。28日時点では、申請を受けた関連部門が同システムを利用して、申請情報の登録、通行証の審査、発行を行っているという。

（梁梓園）