韓国産業通商資源部、オーストラリアとの閣僚級会合でCPTPP加盟支持を要請

(韓国、オーストラリア)

ソウル発

2022年04月12日

韓国産業通商資源部は4月5日、ヨ・ハング通商交渉本部長とオーストラリアのダン・テハン貿易・観光・投資相との間で「第5回韓国オーストラリアFTA閣僚級共同委員会」を開催したと発表した。

会合では、韓国とオーストラリア間の自由貿易協定(FTA)の運用改善のため、品目別規則(PSR)を現在のHS2012ベースからHS2022ベースに改めることで合意した。同部は韓国オーストラリアFTA活用率の一層の向上を期待している(注)。

このほか、インド太平洋枠組み(IPEF)についても意見を交わした。ヨ通商交渉本部長は「インド太平洋の域内の新しい通商協力の枠組みが必要な中、IPEFは域内のサプライチェーンやデジタル、クリーンエネルギーなど実体経済分野の協力に必要な役割を果たすと期待しており、韓国の貢献について前向きに検討している」と述べた。

また、韓国の環太平洋パートナーシップに関する包括的および先進的な協定(CPTPP、いわゆるTPP11)参加については、ヨ通商交渉本部長から、韓国内での公聴会開催(2022年3月30日記事参照)など国内手続きの進行状況や今後の計画を説明し、加盟申請の際のオーストラリアからの積極的な関心と支持を要請した。同部のプレスリリースによると、オーストラリア側は韓国のCPTPP加盟申請を歓迎・支持すると返答した。

(注)産業通商資源部によると、2022年1月時点の輸出時の韓国オーストラリアFTA活用率は81.2%(大企業:92.2%、中小企業:52.6%)。

(当間正明)

(韓国、オーストラリア)

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