第1四半期のGDP成長率、前年同期比5.03%

(ベトナム)

ハノイ発

2022年04月06日

ベトナム統計総局は3月29日、2022年第1四半期(1~3月)の実質GDP成長率(推計値)を前年同期比5.03%と発表した。新型コロナウイルス感染拡大が続く中、2021年同期の4.72%、2020年同期の3.66%を上回った。一方、新型コロナ流行前の2019年同期の6.85%には届かなかった。2021年第4四半期(10~12月)の5.22%と比べると、わずかに下回った。

業種別の成長率は、農林水産業が2.45%、鉱工業・建設業が6.38%、サービス業が4.58%だった(添付資料表1参照)。

農林水産業は、生産量が前年同期よりも増えた品目が多かったが、肥料や飼料、ガソリンの価格上昇が重荷となった。鉱工業・建設業は、製造業が7.79%成長し、引き続き経済を牽引した。鉱業は石炭や鉱石の生産が増加し、2016年以来のプラス成長となった。サービス業は、新型コロナ感染拡大を受け、卸売り・小売りは2.98%成長にとどまった。一方、運輸・倉庫は7.06%成長で好調だった。

2022年通年のGDP成長率目標(2021年11月22日記事参照)に対して、統計総局国家予算システム局のレ・チュン・ヒエウ局長は、新型コロナ抑制状況やウクライナ危機を変動要因として挙げつつ、「製造業の伸びや国際観光再開、消費の需要増加など、さらなる発展が期待でき、通年のGDP成長率は6.0~6.5%を達成できる見込みだ」と述べた。

第1四半期のCPI上昇率は1.92%

第1四半期の消費者物価指数(CPI)上昇率(推計値)は前年同期比1.92%だった(添付資料表2参照)。部門別にみると、原油価格高騰の影響が大きい交通部門は16.09%と高かったが、食品・飲食サービス部門は0.22%にとどまった。統計総局価格統計局のグエン・トゥ・オアン局長は「欧米諸国はCPIに占める交通・観光・娯楽の割合が大きいが、ベトナムは食料品の割合が高いため、原油価格高騰がCPIに与える影響は他国と比べて小さい」と説明した。しかし、オアン局長は、原油価格高騰が長期化した場合、食料品などの価格も上昇するため、通年のCPI上昇率目標4%未満の達成が難しくなると話した。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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