2022年のGDP成長率目標は6~6.5%に、国会が採択

(ベトナム)

ハノイ発

2021年11月22日

ベトナム国会は11月12日、2022年の主要な社会・経済目標の15項目を定めた「2022年社会・経済発展計画」の決議を採択した(注1)。GDP成長率の目標を約6~6.5%、消費者物価指数(CPI)上昇率の目標を約4%に設定した。

2022年の主要な社会・経済発展目標15項目は次のとおり。

  1. GDP成長率は約6~6.5%(2021年の目標:約6%、2020年12月7日記事参照
  2. 1人当たりGDPは3,900ドル(約3,700ドル)
  3. GDPに占める製造業の割合は約25.5~25.8%(項目なし)
  4. CPI上昇率は約4%(約4%)
  5. 労働生産性の上昇率は約5.5%(約4.8%)
  6. 農業就業者の割合は27.5%(項目なし)
  7. 訓練を受けた労働者の割合は67%(約66%)。そのうち、訓練を受けた資格・修了証を有する労働者は約27~27.5%(約25.5%)
  8. 都市部の失業率は4%未満(項目なし)
  9. 貧困率(多次元貧困の基準に基づく)は1~1.5ポイント減(1~1.5ポイント減)
  10. 1万人当たりの医師数は9.4人(項目なし)
  11. 1万人当たりの病床数は29.5床(項目なし)
  12. 健康保険の加入率は92%(約91%)
  13. 新農村基準(注2)を満たす村の割合は73%(項目なし)
  14. 都市部の日常生活における固形廃棄物の収集・処理の割合は89%(87%)
  15. 環境標準を満たす集中型排水処理システムが整備された工業団地・輸出加工区の割合は91%(約91%)

2022年の目標では、GDPに占める製造業の割合、1万人当たりの医師や病床の数などの項目が新たに加えられた。これらは、2021年2月公表の「2021~2025年の主要な社会・経済発展の指標」(2021年3月2日記事参照)で示された工業化、医療体制の整備にかかる指標を踏まえたものとなっている。

現地の複数の報道によると、GDP成長率約6~6.5%の目標について、決議前には一部の国会議員から「新型コロナウイルス感染を抑え込みながらの目標達成は難しく、5~5.5%程度にすべきだ」との声が上がった。これに対して、国会常務委員会は2021年の低成長や国内外の情勢、5カ年社会・経済発展計画を踏まえ、6~6.5%成長の目標を設定したと説明。同時に、感染収束後の経済回復に向けた政府の決意を表す目標になっており、達成するためには政府としても積極的な取り組みが必要だと指摘した。

(注1)国会組織法に基づき、国会が毎年の社会・経済目標を決議する。また、政府としても、毎年の年度初め(1月)に社会・経済目標を公表する。

(注2)農村が達成すべき計画、経済・社会インフラ、経済活動・生産組織、文化・社会・環境、政治システムの基準を示したもの。

(グエン・ラン)

(ベトナム)

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