3月の貿易、輸入が前年同月比でマイナスに転じる

(中国)

北京発

2022年04月21日

中国海関総署の4月13日の発表によると、3月の貿易総額(ドル建て)は前年同月比7.5%増の5,048億ドルとなった。輸出額は14.7%増の2,761億ドル、輸入額は0.1%減の2,287億ドルで、貿易収支は474億ドルの黒字となった(添付資料表参照、注)。

国・地域別では、中国の主要な貿易パートナーであるASEAN、EU、米国、韓国、日本のうち、日本以外との貿易額はいずれも前年同月比プラスだった。輸出では、米国向けが22.4%増、EU向けが21.4%増と、いずれも2桁増、ASEAN向けも10.4%増となった。輸入では、EU(11.6%減)、日本(9.8%減)、米国(12.0%減)がマイナスだったことにより、全体の輸入額も0.1%減と、2020年8月以来のマイナスを記録した。なお、3月のロシアとの貿易は、輸出が大幅に減少した一方で輸入が2桁増となったことにより、貿易額は12.8%増だった。

3月の貿易を主要品目別にみると、輸出では、マスクなどの紡織品やバッグの輸出額の伸びが拡大した一方、エレクトロニクス製品やハイテク製品の輸出額の伸びは減速した。輸入では、鉄鉱石や鋼材の輸入額が減少し、原油や天然ガスは輸入量が減少したものの、単価の上昇によって輸入額は2桁増となった。

光大銀行金融市場部の周茂華マクロ研究員は、国際商品価格の高騰による輸入コストの上昇や、比較対象となる前年同月の数値が高かったことなどが3月の輸入を下押ししたとの見方を示した。また、商務部の国際貿易経済合作研究院国際市場研究所の白明副所長は、中国の輸入は経済的に発展した地域、特に長江デルタや珠江デルタなど、国際的な産業チェーンやサプライチェーンとの結びつきが強い地域が中心となっており、この2地域はいずれも程度の差こそあれ、新型コロナウイルスの影響を受けているため、需要が相対的に弱くなっていると指摘した(「21世紀経済報道」4月13日)。

(注)元建てでは、総額が前年同月比5.8%増、輸出額が12.9%増、輸入額が1.7%減となった。

(小宮昇平)

(中国)

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