中銀が政策金利を9.0%に引き上げ

(モンゴル)

北京発

2022年04月19日

モンゴル銀行(BOM、中央銀行)は3月24日に開催した通貨政策会合で、政策金利を2.5ポイント引き上げ、年9.0%にしたと発表した。4月7日に公開された同会合の議事録によると、今回の金融引き締めの背景として、内外金利差の拡大や国際収支の悪化、生産コスト上昇によるコストプッシュ型インフレを挙げた。

国家統計局によると、2月の全国の消費者物価は前年同月比14.2%上昇した。特に首都ウランバートルでは同15.5%上昇した。また、4月14日の統計局の発表によると、3月の全国のインフレ率は14.4%、ウランバートルでは15.8%となった。BOMはインフレの要因について、世界的な食料と原油価格の高騰、輸送コストの上昇を伴う物流・輸送の制限、供給網の混乱(中国国境での物流停滞を含む)を挙げている(2021年11月24日記事参照)。

またBOMは、2022年のモンゴル経済について、ロシアのウクライナ侵攻に起因する国際市場での原油価格高騰による生産コスト上昇や、モンゴルの主要な貿易相手国(中国)における新型コロナウイルス感染症対策に起因する中国向け原材料の輸出減少により、マイナスの影響を受けると予想した。

BOMの政策金利引き上げについて、在モンゴル米国商工会議所(AmCham)は4月5日、「鉱山業や農業など経済の主要なセクターの活動が活発化する時期(春)に政策金利を引き上げることは、ふさわしくない」と懸念を表明した。

(藤井一範)

(モンゴル)

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