イタリア、ガス調達に向けアフリカ諸国と交渉

(アルジェリア、エジプト、アンゴラ、コンゴ共和国、イタリア)

中東アフリカ課

2022年04月27日

天然ガス輸入の4割をロシアに依存するイタリアが、ウクライナ情勢の緊迫化以降、ガス供給源の多角化に向けて、アフリカ諸国との交渉に乗り出している。

イタリアの石油・ガス大手ENIは4月11日、アルジェリアの国営炭化水素公社ソナトラックとの合意の下、「トランスメッド」パイプラインを通じて2022年秋から輸入量を増やし、2023~2024年までに年間90億立方メートルのガスを供給するとした。アルジェリアは2022年2月末に、欧州向けガスの追加供給をする用意があると発表していた(2022年3月3日記事参照)。

4月13日には、ENIは、エジプト西部砂漠のメレイハ鉱区で新たな石油とガスを発見したと報告しており、同日にエジプトガス公社(EGAS)とガスの生産・輸出を最大化することで合意した。本合意は、エジプト産のガスを欧州(特にイタリア)へ輸出促進することを目的としている。

4月20、21日には、イタリアのルイジ・ディ・マイオ外務・国際協力相とロベルト・チンゴラーニ環境移行相、ENIのクラウディオ・デスカルツィ最高経営責任者(CEO)がアンゴラ、コンゴ共和国を訪問。アンゴラでは、同国のエネルギー移行と脱炭素化に向けた共同プロジェクトについて議論した。ディ・マイオ外務・国際協力相は「ガスの供給量を増やすべく、アンゴラと重要な合意を結ぶことができた」と述べた。コンゴ共和国では、デスカルツィCEOとコンゴ共和国のブルーノ・イトウア炭化水素相が、同国におけるガス生産とイタリアへの輸出量を増やすということで合意した。コンゴ共和国は2023年に始まる液化天然ガスプロジェクトの開発を通じて、年間45億立方メートルの生産能力を持つとみられている。

イタリアのチンゴラーニ環境移行相は、今後、他のアフリカ諸国へガス交渉に向かう予定だと述べている(ロイター4月21日)。

(小林淳平)

(アルジェリア、エジプト、アンゴラ、コンゴ共和国、イタリア)

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