2021年の日中貿易が10年ぶりに過去最高を更新、輸出も過去最高

(中国)

中国北アジア課

2022年04月04日

ジェトロが日本の財務省貿易統計と中国の海関(税関)統計を基に、2021年の日中貿易を双方輸入ベースでみたところ、貿易総額は前年比15.1%増の3,914億4,049万ドルとなった(添付資料参照、注1、注2)。2018年以来3年ぶりに前年比で増加し、2011年(3,784億2,490万ドル)以来10年ぶりに過去最高を更新した。

2021年の日本の対中輸出(中国の対日輸入)は、前年比17.1%増の2,061億5,312万ドルと、増加幅は前年から14.4ポイント拡大した。2011年(1,942億9,627万ドル)以来10年ぶりに過去最高を記録し、初めて2,000億ドルを突破。HSコードの2桁分類で上位4品目をみると、1位は電気機器(第85類)で、15.0%増の547億1,181万ドル(構成比26.5%、寄与度4.1)。半導体中核製品である集積回路(8542)が20.0%増の223億4,473万ドルとなった。2位は機械類(第84類)で、20.3%増の441億4,465万ドル(構成比21.4%、寄与度4.2)。同品目全体の29.3%を占める半導体、集積回路またはフラットディスプレイの製造用機器(8486)が33.9%増の129億1,588万ドルと大きく増加した。3位は精密機器(第90類)で、11.7%増の180億4,424万ドル(構成比8.8%、寄与度1.1)、4位は車両(第87類)で、2.9%減の160億5,982万ドル(構成比7.8%、寄与度マイナス0.3)となった。

2021年の日本の対中輸入は、前年比12.9%増の1,852億8,736万ドルと3年ぶりに増加し、過去最高の2012年(1,884億5,018万ドル)に次ぐ水準となった。HSコードの2桁分類で上位4品目をみると、1位は電気機器(第85類)で、18.1%増の540億5,947万ドル(構成比29.2%、寄与度5.1)。同品目全体の40.3%を占める電話機(8517)が、20.9%増の217億9,076万ドルと20%を超える伸び率を記録した。2位は機械類(第84類)で、7.1%増の351億9,516万ドル(構成比19.0%、寄与度1.4)。ただし、同品目全体の42.7%を占める自動データ処理機械(8471)は前年の2桁増から5.5%減の150億3,312万ドルと減少に転じた。3位は衣類・同付属品(メリヤス編みまたはクロセ編みのものに限る、第61類)で、7.4%増の75億2,200万ドル(構成比4.1%、寄与度0.3)、4位は衣類・同付属品(メリヤス編みまたはクロセ編みのものを除く、第62類)で0.3%増の63億5,374万ドル(構成比3.4%、寄与度0.0)となった。

輸出の伸びが輸入を上回る状況の中で、日本の中国に対する貿易収支は208億6,576万ドルの黒字と、5年連続の黒字になった。黒字幅は前年から7割超拡大し、過去最高の2010年(228億37万ドル)に次ぐ水準となった。

(注1)この分析は、日本の対中輸出を中国の輸入統計でみる「双方輸入ベース」となっている。貿易統計は輸出を仕向け地主義、輸入を原産地主義で計上しており、香港経由の対中輸出(仕向け地を香港としている財)が日本の統計では対中輸出に計上されない。中国の輸入統計には日本を原産とする財が全て計上されていることから、日中間の貿易は、いずれかの国の貿易統計より、日中双方の輸入統計をみた方が実態に近いと考えられる。このため、日本の対中輸出は中国の通関統計による対日輸入を、対中輸入は日本の財務省統計による対中輸入を使用している。なお、さらに詳細な情報は2022年3月25日付地域・分析レポート参照

(注2)財務省貿易統計の円ベース(輸出確報・輸入速報、2022年1月28日)では、日中貿易総額が38兆3,379億円(前年比17.6%増)、輸出(日本の対中輸出)が17兆9,845億円(19.2%増)、輸入が20兆3,534億円(16.3%増)となった。

(宗金建志)

(中国)

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