ウクライナ侵攻でアフリカ輸出入銀行が40億ドルの貿易財政プログラムを開始

(アフリカ)

中東アフリカ課

2022年04月12日

アフリカ輸出入銀行は3月31日、ウクライナ侵攻で影響を受けたアフリカ経済を立て直すために「ウクライナ侵攻に伴うアフリカへの調整貿易融資プログラム(UKAFPA)」の開始を承認した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。同プログラムは40億ドルにのぼる。アフリカ諸国は、ロシアやウクライナから小麦や肥料、燃料の輸入に依存しているため、今回の戦争による物価の上昇や食料安全保障などを課題としている。

本プログラムの目的は以下のとおり。

  • 当面の輸入価格の上昇に対応できるようアフリカ諸国を支援。
  • 原油価格や金属価格の高騰に伴って過剰になった担保のローンを借り換えることで、より多くの現金を確保し、食料や肥料の輸入、増加する債務の支払いといった緊急のニーズに対応。
  • 現在高まっている商品価格でデリバティブ(金融派生商品)取引をすることで、今後の輸出収益を安定化させる支援。
  • ロシアとウクライナからの観光客減少に伴う外貨不足を補填(ほてん)するための融資。
  • 設備や技術、専門知識をアフリカに移転するための外貨アクセスを促すことで、輸出で外貨を獲得できる枠組みをつくる。

世界中が経済的ナショナリズムに回帰していく中、アフリカ輸出入銀行は、食料安全保障と燃料供給の確保や肥料と農業投入財の不足を避けるというアフリカ諸国のニーズにこたえるべく、パートナー銀行と協調していきたいとした。

また、同銀行は融資だけでなく、アフリカ国連経済員会(UNECA)、アフリカ連合委員会(AUC)、アフリカ大陸自由貿易圏(AfCFTA)の事務局とともに、アフリカ域内サプライチェーン調整グループを立ち上げる予定だ。同グループは、他地域へも必要に応じて支援しつつ、アフリカで生産されたものがアフリカの需要を満たすことを優先することを目的としている。

(小林淳平)

(アフリカ)

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