シンガポールでEV普及にらみ、官民で国内とマレーシアでの充電スタンド網の整備加速

(シンガポール、マレーシア)

シンガポール発

2022年04月25日

シンガポールの都市ガス供給会社シティー・エナジー(旧シティー・ガス)は4月19日、国内と隣国マレーシアの電気自動車(EV)充電スタンドを、1つのスマートフォンで利用できる新しいサービスの開始を発表した。陸運庁(LTA)は4月中にも、公団住宅(HDBフラット)の駐車場約2,000カ所に充電スタンドを設置する入札を開始する。EV普及拡大をにらみ、官民によるEV充電スタンドの整備が進んでいる。

シティー・エナジーはこのほど、マレーシアのEV充電事業者EVコネクションと提携した。これにより、シティー・エナジーのアプリ「ゴー(Go)」を使えば、同社がシンガポール国内で運営するEV充電スタンドだけでなく、EVコネクションが運営するマレーシアの充電スタンドでEVを充電し、支払いもできる。シティー・エナジーは2026年までに国内12カ所のコンドミニアムに充電器を設置する。また、「ストレーツ・タイムズ」紙(4月20日)によると、EVコネクションの充電スタンドはマレーシア南部ジョホール州やマラッカ州、首都クアラルンプール、北はペナン島まで現在20カ所ある。同社は2022年末までに50カ所を追加する計画だ。

一方、LTAが4月中にも実施する入札は、公団住宅の駐車場約2,000カ所に、1万2,000個の充電器を設置するというもの。入札は10のパッケージに分かれ、各落札企業は2025年末までに駐車場1カ所当たりEV充電器を3~4つ設置する。同庁は2022年末までに落札企業を発表し、各落札企業は2023年から充電器の設置を開始する予定だ。2025年までに全ての公団住宅に充電スタンドを設置して、「EV対応タウン(EV-Ready Town)」とする計画に基づく(2022年3月29日付地域・分析レポート参照)。

政府は2021年2月に発表の環境行動計画「シンガポール・グリーンプラン2030」で、EVの充電スタンドを2030年までに6万カ所設置するとの目標を設定している。同国には2021年時点でEV充電スタンドが約2,200カ所ある(2022年2月10日記事参照)。LTAの最新統計によると、EVの乗用車両(ガソリンと電気のハイブリッド車とプラグインハイブリッド車を除く)は2021年12月末の2,942台から、3月末に3,576台へ増えたが、全乗用車両の1%未満にとどまっている。

(本田智津絵)

(シンガポール、マレーシア)

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