西安市、4月20日から臨時管理措置を解除

(中国)

北京発

2022年04月21日

中国・陝西省西安市政府は4月19日の記者会見で、4月20日午前0時から新型コロナウイルス感染に伴う臨時管理措置を解除し、段階的に正常な生産・生活秩序を回復させると発表した(「新華社」4月20日)。西安市では4月16日午前0時から20日午前0時までの4日間、市全域にわたって臨時管理措置を実施していた(2022年4月19日記事参照)。

西安市衛生健康委員会は同記者会見において、隔離管理地域以外で最後に市中感染者が確認された4月13日から7日間連続して感染者が確認されず(注)、オミクロン株の通常潜伏期間の上限日数を経過したため、臨時管理措置の目的を達成した、と説明した(「環球網」4月19日)。一方、臨時管理措置が解除された後も、以下のとおり常態化した防疫対策を徹底するとした(同)。

  • 企業、住宅団地への出入りは通常に戻し、出入りに際しては検温、マスク着用、健康コードの提示を徹底する。
  • 市民に対しては、当面、市外との不必要な往来を控えることを求める。市外からの来訪者については、到着後にPCR検査を1回受けることを義務付け、来訪後7日以内は会食や集会などに参加しないよう求める。
  • 商業施設、スーパーマーケットなどの営業を再開する。飲食店については、座席数の50%を上回らないよう来客数制限を設ける。
  • バス、地下鉄、タクシー、配車サービスなどの交通機関の運行を全面的に再開する。利用者の健康コードの確認を引き続き行う。
  • 会議、集会などの開催については、人数を抑制し、可能な限りオンライン形式で行う。

なお、現在、封鎖管理されている一部の地域については、封鎖が解除されるまで引き続き厳格な管理措置を徹底するとした。

西安市政府によると、省外から同市内に流入した人の感染が4月2日に確認されて以降、4月19日午前0時までの間に、同市では累計41人の感染者(うち入院治療中が26人、退院済みが15人)、12人の無症状感染者が確認されている。

(注)西安市政府の発表によると、臨時管理措置の実施期間中である4月16日午前0時から4月19日午前0時までに、同市内において計5人の確定感染者、5人の無症状感染者が確認されたが、いずれも既に隔離管理されている人だった。

(張敏)

(中国)

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