2021年のアフリカのモバイルマネー取引額は7,014億ドル

(アフリカ)

中東アフリカ課

2022年04月14日

移動通信に関する業界団体GSMAは2022年3月30日、「モバイルマネー産業の現状報告書」を公表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同報告書によると、2021年のアフリカのモバイルマネー取引額は前年比39%増の7,014億ドルだった。取引件数は367億件(23%増)、登録された口座件数は6億2,100万件(17%増)だった。

アフリカの地域別に取引額をみると、最も多かったのは東アフリカの4,034億ドルだ(前年比31%増)。次ぐ西アフリカは60%増と大きく伸びて2,393億ドル、中央アフリカは501億ドル(24%増)、南部アフリカ49億ドル(42%増)、北アフリカ37億ドル(5%減)となり、東アフリカと西アフリカが全体の9割以上を占める結果となった。なお、取引件数1件当たりの金額が最も高かったのは北アフリカで、48.1ドルだった(アフリカの平均は19.1ドル)。

同レポートは、アフリカにおけるモバイルマネー市場の展望について、2021年に通信市場を自由化したエチオピア(2021年5月25日記事参照)や、中央銀行が国内でモバイルマネーサービスの運営を原則的に承認したナイジェリア、アンゴラなどを中心にモバイルマネー口座が増えると予想している。

(小林淳平)

(アフリカ)

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