米国際放送機器展「NABショー」、対面式で再開へ、新型コロナ安全対策は継続

(米国)

ロサンゼルス発

2022年04月08日

米国では、一部の大型展示会が対面式で再開しているが、主催者は新型コロナウイルス感染への安全対策措置を継続している。

米国際放送機器展「NABショー」(ラスベガス、4月23~27日)の主催者は、対面式での開催を発表、参加予定の来場者に新型コロナのワクチン接種完了証明、もしくは陰性証明の提示を求める方針を示した外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます。来場者は事前に定めたポータルサイトに証明書をアップロードし、主催者が発行した「デジタルパス」により入場が許可される方式を取る。会場内ではマスク着用を推奨する。日本企業も参加する同展示会は新型コロナ感染拡大を受け、2021年10月の開催を延期していた(2021年11月9日記事参考)。

「E3」は2022年の開催断念

世界最大のゲーム見本市「E3」は、6月12~15日にロサンゼルスのコンベンションセンターで対面式の再開が期待されていたが、主催者のエンターテインメントソフトウエア協会(ESA)は3月31日、新型コロナウイルス感染のリスクを懸念し、対面式の開催を断念するとともに、オンライン開催も見送ると発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。2023年にオンラインも併用した対面式の見本市を実現すると発表しており、新たな環境でインパクトがある見本市を目指すという。2019年は6万6,100人の来場があり、新作ビデオゲームの発表など、ビデオゲーム業界では世界的にも知られる見本市で、過去には任天堂、カプコン、スクウェア・エニックスなどの日本企業が出展している。

米国各地域では、新型コロナウイルス対策の安全措置の解除が相次いでいるが、世界から人が集まる大型の国際展示会では、安全対策措置の継続や感染リスク低減への取り組みを継続している。

(サチエ・ヴァメーレン)

(米国)

ビジネス短信 512c22f34df37a3e