ブラジル初の港湾行政公社の民営化案件が落札

(ブラジル)

サンパウロ発

2022年04月20日

ブラジルのインフラ省は3月30日、国内で初となる連邦政府傘下の港湾行政公社を民営化する案件が落札されたと、同日付の公式サイトで発表した。

同案件は、南東部に位置するエスピリトサント州のビトリア港とバハ・ド・ヒアショ港(注1)を管理するエスピリトサント埠頭(ふとう)公社(CODESA)を民営化し、35年間管理する権利を与えるもの。ブラジルの投資マネジメント会社クアドラ・キャピタル傘下の投資ファンド「シェルフィ・119・ムルチエストラテジア」が1億600万レアル(約28億6,200万円、1レアル=約27円)で落札した。さらに今後、両港への新規設備投資、しゅんせつなど既存の港湾設備の改修に合計8億5,000万レアルを投資する見込み。

インフラ省の投資パートナーシップ(PPI)に関する3月30日付公式発表によると、この投資でビトリア港の取り扱い貨物量は年間700万トンから1,400万トンに倍増する見込みだという。バハ・ド・ヒアショ港については、面積の半分以上がグリーンフィールドで、港拡張の新規投資を行うと説明している。

政府系金融機関の国立経済社会開発銀行(BNDES)のグスタボ・モンテザノ総裁は3月30日、公式サイトを通じて「CODESAの民営化は中南米最大規模の港であるサンパウロ州のサントス港を今後民営化するうえでのモデルケースとなる」と評価した(注2)。

(注1)エスピリトサント州は、鉄鉱石を含む鉱物資源やトウモロコシ、大豆などの産地のミナスジェライス州に隣接する。ミナスジェライス州は内陸に位置しているため、ビトリア港はミナスジェライス州生産品の輸送回廊としての役割も果たしており、鉄鋼半製品やリキッドバルク関連製品のほか、自動車、小麦、肥料など幅広い製品を取り扱う。バハ・ド・ヒアショ港は主にパルプなどを扱う。

(注2)サントス港とは、具体的にサントス港湾局(SPA)を指す。インフラ省のPPI民営化までの案件別ステータスを見ると、2022年末までに入札を実施する予定となっているが、現時点では「3月23日までに終了する」としていたパブリックコンサルテーションが「進行中」との表示になっている。

(古木勇生)

(ブラジル)

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