中小企業の輸出額が増加、米国とメキシコ向けが好調
(韓国)
ソウル発
2022年04月26日
韓国中小・ベンチャー企業部は4月19日、2022年第1四半期(1~3月)の中小企業の輸出額が304億ドルと、前年同期比で13.9%増加したと発表した(添付資料表1参照)。
輸出規模別の企業数では、100万ドル未満の企業が5万4,939社と、輸出を手掛ける中小企業全体の90.3%を占める一方、1,000万ドル以上の輸出を記録した企業が384社で、前年同期と比べて101社増加した(添付資料表2参照)。
品目別では、輸出額の多い順に、プラスチック製品(前年同期比6.2%増)、医薬品(同12.3%増)、合成樹脂(同14.8%増)、化粧品(同9.0%減)、自動車部品(同6.0%増)となった。化粧品は中国向け輸出が鈍化したため、1億1,000万ドル減少した。輸出額が増加したのは、増加額の多い順に、「その他機械類」(2億5,400万ドル増)、「半導体」(2億4,900万ドル増)などだ(添付資料表3参照)。その他機械類は、国内の電気自動車用バッテリーメーカーの海外工場の生産規模拡大に伴う各種装置、半導体は車載半導体、スマートフォン用半導体を中心に輸出が増加した。
輸出相手国・地域では、上位10カ国・地域への輸出額は全て増加した(添付資料表4参照)。特に米国向けの医薬品、その他機械類、メキシコ向けの鋼板、家電・自動車部品が好調で、ともに四半期としては最高額を記録した。ロシアによるウクライナ侵攻の影響で、第1四半期のロシア向け輸出増加率は2.7%増と増加幅が鈍化し、ウクライナ向けは44.1%減少した(注)。
(注)ロシア向け月別輸出額は、2022年1月が2億1,000万ドル、2月が2億1,000万ドル、3月が1億4,000万ドル、ウクライナ向け月別輸出額は、2022年1月が2,200万ドル、2月が1,500万ドル、3月が800万ドル。
(当間正明)
(韓国)
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