フェイスマスクの輸出規制、2023年1月まで延長

(タイ)

バンコク発

2022年04月26日

タイ商務省国内商取引局(DIT)が1月25日、物品・サービス価格中央委員会(CCP)告示第6/2565号PDFファイル(外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)を出し、フェイスマスクの輸出規制を1月26日から1年間、延長していたことが明らかとなった。本規制は国内におけるフェイスマスクの公正価格と十分な国内供給を確保するため2020年2月から開始され、2022年2月まで延長されていたが、失効後の同年3月末時点ではDITウェブサイト上で周知されておらず、延長の有無が不明瞭だった。

輸出規制の内容は前回告示(2021年2月12日記事参照)と同じで、布製と洗浄可能なフェイスマスクを除く以下の品目を対象とする。

  • 医療用マスク(N95フェイスマスクを含み、活性炭やバルブの有無を問わない)
  • 産業用使い捨てマスク
  • 使い捨て防じんマスク(N95フェイスマスクを含み、粉じん、花粉、煙などを防ぐ目的のもので、活性炭やバルブの有無を問わない)

フェイスマスクの輸出者は所定の条件や手続きに従って、輸出貨物に関連する詳細情報(製品タイプ、カテゴリー、仕様、製品グレード、数量、仕向け地、船積み日)などをCCPに提出し、事前承認を得る必要がある。輸出するたびに当該貨物に対する輸出許可が必要となり、取得した許可書をその都度提示しなければならない。

また、個人使用目的でフェイスマスクを1回の渡航につき30枚以内の量で国外に持ち出す場合や、フェイスマスクを使用する必要があることが明記された診断書を持っている場合で50枚以内の量であれば、適用外となる。

(北見創、シリンポーン・パックピンペット)

(タイ)

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