マスクの輸出規制を延長

(タイ)

バンコク発

2021年02月12日

タイ商務省物品・サービス価格中央委員会(CCP)は2月4日、第2/2564号告示「フェースマスクの輸出管理外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」を発出し、マスクの輸出規制(2020年2月18日記事2020年7月15日記事参照)を延長した。告示は2月4日から施行し、有効期間は1年間(または、追加の告示があるまで)となっている。布製と洗浄可能なフェースマスクを除く以下の品目を対象とする。

  • 医療用マスク(N95フェースマスクを含み、活性炭やバルブの有無を問わない)
  • 産業用使い捨てマスク
  • 使い捨て防塵マスク(N95フェースマスクを含み、粉じん、花粉、煙などを防ぐ目的のもので、活性炭やバルブの有無を問わない)

フェースマスクの輸出者は所定の条件や手続きに従って、輸出貨物に関連する詳細情報(製品タイプ、カテゴリー、仕様、製品グレード、数量、仕向け地、船積み日)などを提出し、CCPの事前承認を得る必要がある。輸出するたびに当該貨物に対する輸出許可が必要となり、取得した許可書をその都度提示しなければならない。

また、個人使用目的でフェースマスクを1回の渡航につき30枚以内の量で国外に持ち出す場合や、フェースマスクを使用する必要があることが明記された診断書を持っている場合で50枚以内の量であれば、適用外とした。

4品目を価格規制対象に

上記に先立つ前日の3日、タイ政府はCCP告示第1/2564号「政府の価格管理リストにおける追加商品指定」(1月27日付)を官報外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますに掲示した。(1)医療用マスク、(2)医療用マスクの製造に使用するスパンボンド・ポリプロピレン、(3)アルコール系手指消毒剤、(4)再生紙・古紙の4品目を輸出入や流通・販売上で規制対象の品目としており、これらを扱う企業は留意する必要がある。

(シリンポーン・パックピンペット、北見創)

(タイ)

ビジネス短信 370e35f0d35dbbbf