ジョンソン英首相がキーウを訪問、ウクライナへの支援を約束

(英国、ロシア、ウクライナ)

ロンドン発

2022年04月12日

英国のボリス・ジョンソン首相は4月9日、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を訪問し、ボロディミル・ゼレンスキー大統領と会談、軍事、経済支援について議論外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。ロシアによるウクライナ侵攻後、キーウを訪れるのはG7の首脳で初めて。

ジョンソン首相は新たな軍事支援として、ウクライナに対し、120台の装甲車と対艦ミサイルシステムの提供を発表した。経済支援として、世界銀行を通じた5億ドル(3億8,500万ポンド、1ポンド=約163円)の保証を提供するとした。また、ウクライナ政府からの要請を受け、ウクライナからの全ての輸入品に対する関税を自由化するほか、通関手続きも簡素化するとした。なお、歳入関税庁(HMRC)のデータによると、英国の2021年の対ウクライナ輸入額は前年比50.4%増の8億2,284万ポンドで、鉄鋼(2億3,515万ポンド)、油脂およびろう(1億3,679万ポンド)、穀物(1億2,901万ポンド)が上位となっている。

軍事面については、4月8日にもジョンソン首相が支援を発表しており、800台超の対戦車ミサイル、対戦車システムや防空システムのほか、ヘルメットなどの非軍事的援助を提供する。

さらに政府は同日、制裁対象の拡大も発表。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領とセルゲイ・ラブロフ外相の娘を、英国内の保有資産凍結、英国への渡航禁止対象とすると発表した。

ウクライナ避難民受け入れ者への支援も確認

難民担当相のリチャード・ハリントン卿は4月11日、ウクライナ避難民支援スキーム「ホームズ・フォー・ウクライナ」(2022年3月16日記事参照)のスポンサーに対するカウンシル・タックス(注)の優遇措置が、同日から適用を開始したことを発表。避難民を受け入れたことで単身ではなくなった場合についても、単身者向けの割引措置を継続して適用するほか、空き家または別宅を提供した場合には、その物件へのカウンシル・タックスを50%割り引く。また、英国保険協会(ABI)も、住宅保険が更新のタイミングとなっている場合でも、スポンサーの住宅保険にかかる費用については変更されず、現在の保険適用範囲が12カ月間維持されるとした。

(注)住宅用不動産に対する税。

(山田恭之)

(英国、ロシア、ウクライナ)

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