英政府、ロシアに対するさらなる輸入制裁措置を発表

(英国、ロシア、ウクライナ)

ロンドン発

2022年04月22日

英国政府は4月21日、ウクライナ侵攻に関連したロシアに対する新たな輸入制裁を発表、輸入禁止や追加関税賦課の対象品目を拡大する。外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます今後、数週間以内に適用を開始する。輸入禁止の対象は、ロシア産の銀や木材製品、キャビアなどの高級品など。追加関税は35%で、対象はダイヤモンドやゴム、航空機・同部品など。ベラルーシからの輸入品についても対象となる。歳入関税庁(HMRC)の貿易データを基にジェトロが計算したところ、追加関税の対象品のロシア、ベラルーシからの輸入額(2021年)は約1億3,983万ポンド(約233億5,161万円、1ポンド=約167円)で、両国からの輸入額全体の約0.8%となっている。今回拡大された品目を含む追加関税賦課対象となるロシア、ベラルーシからの輸入品目リストは、英国政府ウェブサイト外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますで確認できる。

また、英国政府は同日、金融制裁の対象拡大も発表。ロシア軍の主要指導者のほか、ウクライナ侵攻を積極的に支持する19の個人・企業を対象に追加し、英国内の保有資産の凍結や個人については英国への渡航禁止措置を導入した。

リシ・スーナック財務相は米国ワシントンで行われたG7財務相会合、IMFの春季会合に参加。20日にはウクライナのセルヒ・マルチェンコ財務相とも会談し、侵攻の影響を受ける同国の人々、経済に対するゆるぎない支援を繰り返し述べた。

(山田恭之)

(英国、ロシア、ウクライナ)

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