イースター休暇前に制限緩和、新型コロナ信号システムをオレンジへ

(ニュージーランド)

シドニー発

2022年04月14日

ニュージーランドのクリス・ヒプキンス新型コロナウイルス対策担当相4月13日、感染対策として導入している信号システムの色の設定について、全土を対象に同日午後11時59分から、それまでの赤からオレンジへ移行すると発表した。同国では2022年に入ってオミクロン型変異株の感染が拡大したが、感染者数や入院患者数は減少し続けていることから、イースター休暇を前に制限措置を緩和した。

同国の新型コロナ感染対策の制度「COVID19プロテクション・フレームワーク」では、緑、オレンジ、赤の3段階からなる信号システムを用い、ワクチン接種証明書の使用によって飲食店やジムの利用、イベント開催などを許可する措置を講じてきた。その後、同システムを見直し、3月26日以降は屋外での集会人数制限やマスク着用義務、接触追跡アプリなどでの訪問記録義務を撤廃した(2022年3月25日記事参照)。さらに、4月5日からはワクチン接種証明書の提示義務も撤廃している。

オレンジの設定では、屋内での集会人数制限が撤廃され、レストランやカフェなどは収容人数の制限なく営業することができるほか、在宅勤務の推奨も撤回される。ただし、公共交通機関や公共施設、小売店などの屋内でのマスク着用義務は継続する。

なお、同国は4月12日午後11時59分から、新型コロナワクチン接種を完了したオーストラリア国民や永住者、現在も有効なビザを保有して海外にとどまっている一時滞在ビザ保持者、2学期に入学する最大5,000人の留学生を対象に、隔離措置なしの入国を再開した(2022年3月17日記事参照)。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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