「国境再開計画」をさらに前倒し、日本からの渡航再開は5月

(ニュージーランド)

シドニー発

2022年03月17日

ニュージーランドのジャシンダ・アーダーン首相は3月16日、新型コロナウイルスのワクチン接種を完了したオーストラリア国民や永住者を対象に、4月12日午後11時59分から入国を許可すると発表した。また、5月1日午後11時59分からは、ワクチン接種を完了した日本、英国、米国などのビザ免除国からの渡航者や、その他有効なビザを保持する渡航者の受け入れを再開するとした。これによって、海外からの観光客の受け入れが本格的に再開することとなる。

ニュージーランドでは、5段階で入国規制を緩和する計画で、第1段階として、オーストラリアから渡航する自国民や永住者、重要な産業で働く労働者など、入国規制の適用を免除された渡航者の受け入れを2月28日から開始した。また、第2段階として、その他全ての国から渡航する自国民や永住者などのほか、所得基準(賃金中央値の少なくとも1.5倍)を満たす技能労働者や、ワーキングホリデービザ保持者の受け入れを3月5日から再開していた(2022年3月1日記事参照)。

なお、第3段階で予定していた、現在も有効なビザを保有し、海外にとどまっている一時滞在ビザ保持者や、2学期に入学する最大5,000人の留学生の受け入れについては、計画どおり4月12日午後11時59分から再開するとした。

ワクチン接種を完了した全ての渡航者は入国後の隔離の必要はないが、迅速抗原検査(RAT)キットを用いて、到着日と到着後5~6日目に検査する必要がある。陽性の場合は、PCR検査の受検とともに、7日間の自宅隔離が課される。

(住裕美)

(ニュージーランド)

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