ワクチン・トラベルレーン(VTL)、インド、インドネシア、マレーシアの対象都市を追加へ

(シンガポール)

シンガポール発

2022年03月08日

シンガポール民間航空庁(CAAS)は3月4日、新型コロナウイルスワクチン接種完了者を対象に、相互に隔離なしの渡航を可能とする「ワクチン・トラベルレーン(VTL)」の対象となる国・地域の追加を発表した。3月16日からVTLの対象となるインド、インドネシア、マレーシアの対象都市を拡大する。さらに同日から、ギリシャ、ベトナムもVTLの対象とする予定だ。

発表によると、マレーシアについては3月16日から、これまでの首都クアラルンプールに加え、ペナンもVTLの対象にする。インドネシアについては同日から、これまでの首都ジャカルタに加えて、バリ島も対象とする。インドについては同日から、これまでの首都デリー、チェンナイ、ムンバイに加え、全てのインドの都市をVTLの対象とする予定だ。

このほか、CAASは3月16日から、ギリシャとベトナムとも双方向のVTLを開始する。シンガポールがVTLの対象国にギリシャを追加したことで、欧州とシンガポール間の直行便の全てで双方向のVTLが確立することになる。また、VTL利用の条件として、入国前の過去7日間、VTL対象国・地域での滞在が義務付けられているが、欧州からの渡航者ついては欧州経済領域(EEA)に7日間滞在していればその基準を満たすこととする。

CAASによると、シンガポールは2021年9月8日以来、30カ国とVTLを開始してきた(3月16日以降は32カ国になる)。3月3日午後11時59分時点で、45万6,215人がVTLを通じてシンガポールに入国した。このうち、13万2,099人が短期渡航者、11万9,289人が長期ビザ保有者(ビザが事前申請で原則承認された人も含む)、16万7,380人が国民(永住権者含む)で、残り3万7,447人が12歳以下の子どもとなる。VTLの対象国・地域の詳細と最新の手続きと検査義務については、入国管理局(ICA)のWEBページ外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますを参照。

(本田智津絵)

(シンガポール)

ビジネス短信 fdee346386504a1a