SMIC、2022年に約50億ドルの設備投資を計画
(中国)
上海発
2022年03月01日
中国の半導体受託生産(ファウンドリー)最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC)は2月22日、2021年第4四半期の決算説明会(2月11日開催)の質疑応答の要旨を公表した(注)。生産能力を増強するため、2022年は前年度実績(45億ドル)を上回る、約50億ドルの設備投資を計画している。
SMICは、世界的な半導体不足による価格上昇を背景に好調な業績を維持しており、2021年の売上高は前年比39.3%増の54億4,310万ドル、純利益は約2.4倍の17億180万ドルと増収増益を達成した。
SMICは2022年も半導体業界の好況が続くと予測し、既存工場の設備増強とともに上海市、北京市、広東省深セン市にある新工場の建設を進める。新工場ではいずれも12インチウェハーを生産し、上海工場が2022年頭に着工、北京工場と深セン工場が同年末に稼働する予定。2022年の設備増強は、月間生産能力(8インチウェハー換算)13~15万枚分に相当する見通しで、2021年の約10万枚分を上回る。
(注)SMICは上海市に本部を置き、上海証券取引所と香港証券取引所に重複上場している。決算報告の概要は、同社のHPでも公表済み。なお、半導体ファウンドリーの世界シェアは約6%にすぎないが、顧客数と製品の種類が最も多いという。
(劉元森)
(中国)
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