ベトナム高専、日本方式で技術者を育成

(ベトナム、日本)

ホーチミン発

2022年03月17日

ベトナム労働傷病兵社会問題省(MOLISA)と商工省(MOIT)は、日本の国立高等専門学校機構(高専機構)との間でベトナム高専モデル委員会を設置し、ベトナムの工業人材の育成とベトナム・日本間の教育活動の交流を促進する。3月10日付の政府公報などが伝えた。

政府公報によると、技術教育や職業教育に関する制度を統括するMOLISAと、職業学校を運用するMOITは、日本の高専機構との間でベトナム高専モデル委員会を設置することに合意した。委員会構成員として、高専機構やMOLISA、MOITの各代表に加え、ベトナムで高専方式の人材育成にパイロット校として取り組んでいる3つの短期大学の学長が予定されている。

MOITは2018年以来、高専機構と協力して、商工短期大学(COIT、ビンフック省)、フエ工業短期大学(HUE-IC、フエ市)、カオタン工業短期大学(CTTC、ホーチミン市)の3校をパイロット校として、高専教育をモデルにした人材育成に取り組んできた。商工短期大学では、2020年に32人、2021年に20人が産業電子学科に入学した。フエ工業短大では、2019年に18人、2020年に55人、2021年に40人が電気電子キャリア学科に入学した。カオタン工業短大では、2020年に174人、2021年に180人がメカトロニクス学科に入学した。日・ベトナム間で在校生の実習・インターン活動の機会の確保や卒業生の採用の促進など、企業との連携を進めてきた。ベトナム側は、高専モデルの特徴として、理論だけではなく、実技と研究活動を通じて学習者の実務スキルや創造性を向上させる点を評価している。

高専モデル委員会の運用期限は2024年3月31日(高専機構の第4次中期計画の目標年限)。両国が合意すれば、運用期間の延長が可能だ。日本の高専教育をモデルに、ベトナムの教育制度に基づくカリキュラムを共同開発する。ベトナムのパイロット校と日本、モンゴルの高専の生徒によるロボコン大会や、日本での3~6カ月のインターンシップや1年間の教師養成プログラムなどが計画中で、日本企業の要求水準に応える人材育成に取り組む。

(比良井慎司)

(ベトナム、日本)

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