エネルギー総調査を公表、韓国のエネルギー消費は拡大傾向

(韓国)

ソウル発

2022年03月25日

韓国産業通商資源部は3月18日、「エネルギー総調査」(注)を公表した。2019年の韓国の需要部門全体のエネルギー消費は2億2,647万9,000石油換算トン(toe)となり、2016年の2億1,541万9,000toeに比べ、年平均1.7%増加した。部門別の増減の要因の概要は以下のとおり(添付資料表1「2019年のエネルギー源別・部門別の消費構造」、表2「エネルギー源別消費構造の推移」、表3「部門別エネルギー消費構造の推移」参照)。

1.産業部門:製造業において原材料として使用されるナフサなどの消費量がエネルギー消費の増加につながった。

2.輸送部門:自動車1台当たりの燃料消費量が小幅に増加し、1台当たりの走行距離も増加した。

3.商業・公共部門:2019年は暖冬による都市ガス消費量の減少が影響し、2016年から2019年の年平均の伸び率は1.2%の増加に抑制された。

4.家庭部門:2019年の暖冬の影響により、2016年から2019年の年平均の伸び率は0.4%の増加に抑制された。

(注)エネルギー総調査は、エネルギー法第19条第5項および同法施行令第15条第3項に基づき、韓国のエネルギー需要の部門別消費実態を調査・把握するため、1981年から3年ごとに実施されている。

(当間正明)

(韓国)

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