米運輸保安局、交通機関でのマスク着用義務を4月18日まで延長
(米国)
ニューヨーク発
2022年03月11日
米国土安全保障省(DHS)傘下の運輸保安局(TSA)は3月10日、同月18日に終了を予定していた公共交通機関でのマスク着用義務を、米疾病予防管理センター(CDC)の推奨に基づき、4月18日まで延長すると発表した。
航空機や電車、バスなど公共交通機関でのマスク着用は、ジョー・バイデン大統領の大統領令に基づき、TSAが2021年1月31日から義務づけているもので、違反した場合には罰金が科される(2021年9月15日記事参照)。
4月18日までの延長期間中、CDCは各政府機関から協力を得ながら、いつどのような状況で公共交通機関施設内でのマスク着用が義務付けられるべきかの規制の改定内容を決めていくとした。これは、各地域の新型コロナウイルスの感染割合、新しい変異株の危険性、国内の各データ、最新の科学的知見に基づいて改定するとした。
なお、TSAは3月9日、同月中の1日平均の旅客数が新型コロナ禍前の9割を超える見込みとした上で、春休みの旅行シーズンへの備えは整っているとした。また、旅行者に向けてスクリーニングを円滑に行うため、以下の10のポイントを発表した。
- マスクを着用し続けること
- 液体物の持ち込みを制限する規則に従うこと
- 食べ物は透明のビニール袋に入れること
- 持ち込みが禁止されている物は家に置いておくこと
- 銃器はセキュリティーチェックポイントに持ち込まないこと
- 時間に余裕を持つこと
- チェックポイントに着いたら、ポケットの中身を空にすること
- TSA職員のガイダンスを聞くこと
- 質問があれば、TSAの職員に聞くこと
- (対象であれば)TSAの事前審査プログラム(TSA PreCheck)に申し込むこと
(吉田奈津絵)
(米国)
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