韓国、対ロシア・ベラルーシ向けFDPルールの免除確定

(韓国、米国、ロシア、ベラルーシ)

ソウル発

2022年03月11日

韓国産業通商資源部は、ムン・スンウク長官が3月7日にジーナ・レモンド米国商務長官のとの間で、対ロシア・ベラルーシ外国直接製品(FDP)ルール免除国確定に関する共同声明に合意したと発表した(2022年3月4日関連記事)。共同声明の概要は下記のとおり。

1.ムン・スンウク長官とジーナ・レモンド長官は、ロシアに対する厳しい輸出管理政策を施行し、韓国がロシアのウクライナ侵攻に対抗する国際協調に参加することとなった。

2.米商務省産業安全保障局(BIS)は、米国のロシア・ベラルーシ制裁規則のFDPルールの対象免除国リストに韓国を追加した。韓国はEU加盟国、日本、カナダ、オーストラリア、英国、ニュージーランドと同等となり、輸出管理を履行する多国間協力が強化される。

3.ムン長官は共同声明の合意に関し、「韓国は同盟国としてロシアに対する輸出管理を強化し、ウクライナ情勢を平和的に解決するための国際社会の団結した努力にともに参加することになった。ベラルーシFDPルール免除国リストに韓国を含めた決定は、韓米両国の強固な同盟と互恵的なパートナーシップを示す」と評価した。

4.レモンド長官は「われわれは権威主義に対抗し、民主主義の自決権、自由および平和の原則と価値を守るために戦うウクライナ国民と韓国がともに歩むという約束を歓迎する」とし、「このような前代未聞の多国間輸出管理の連携は、ロシアの侵攻に対してわれわれが迅速かつ厳しく、うまく対応できるように保障するための強力な要素であり、韓国の約束を誇りに思う」と述べた。

(当間正明)

(韓国、米国、ロシア、ベラルーシ)

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